NPO法人として発足するに当たり、一言、ご挨拶申し上げます。
本会はこれまで而立会という名称で、本格的な日中翻訳者を養成する組織、互いに研鑽する組織として活動して参りました。本会会員は、三潴が考案した論説体中国語読解力養成システム、通称「レベル」システムでレベル30を突破した者によって構成されており、会員数は既に70名を超えており、各界の精鋭が参加し活況を呈しています。 会として既に数点の翻訳を刊行し、また、2007年からは『今、中国が面白い』を毎年日本僑報社より世に問い、微力ながら社会貢献にも力を注いで参りましたが、今後、このレベルシステムを更に普及発展させ、日中翻訳の中堅層を育成する一方、日中間の経済・社会・文化など様々な交流を支える優位な人材を育成すべく、今般、NPO法人化を決意したわけです。 会員の経歴を拝見すると、社会の各分野の専門家が多数おり、一方、既に定年退職されて専門知識を生かす場を模索している方も少なくありません。また、家事・育児の都合で通常の勤務は難しいが、自宅で翻訳活動などに携れる極めて有能な女性陣も多くいます。これらの方が存分に活躍できる場を提供する事は日本の将来にとっても重要であり、また、その分野は、今まさに人材が稀少で逼迫しているのが現状です。
インターネットが普及している今日、中国語でニュースが取れないで中国ビジネスに携る、というのは、早晩、笑いものになるでしょう。中国政府がビジネス中国語の普及を強力に推進している所以でもあります。日中間の様々な問題は一朝一夕に解決できるものでもなく、政治のパワーゲームに民間が翻弄される部分は少なくありませんが、だからこそ、民間レベルでの理解をより増進し、 誤解を取り除き、信頼を醸成して、少しでも政治に踊らされる愚を軽減する努力が必要です。 而立会が点した小さな明かりが、日中の未来を照らす希望の光になることを祈って、茲にNPO法人『日中翻訳活動推進協会』(通称「而立会」)を発足させます。 皆様のご支援、ご鞭撻をお願い致します。
2011年 吉日  三潴正道