2020年2月9日 / 最終更新日時 : 2020年2月9日 南條英子 中国古典文化の密林 【聊斎志異(りょうさいしい)】 柳川俊之 『聊斎志異』は1680年に完成した清代の短編文言小説集で、作者は蒲松齢(1640-1715)。「聊斎」は蒲松齢の書斎名であり、書名は「聊斎で奇異物語を記す」の意。巷に流れていた口伝の物語を書き記したものとされており、全部 […]
2020年1月4日 / 最終更新日時 : 2020年1月4日 南條英子 中国古典文化の密林 【石頭記(せきとうき)】 柳川俊之 『石頭記』は中国四大名著の1つと呼ばれる『紅楼夢』の別名。作者の曹雪芹(1715~1763)はもともと『石頭記』として執筆していたが、未完のまま死去。その後写本が盛んに行なわれるうちに、『紅楼夢』というタイトルがつけられ […]
2019年12月2日 / 最終更新日時 : 2019年12月2日 南條英子 中国古典文化の密林 【文選(もんぜん)】柳川俊之 南北朝時代(5世紀中期~6世紀末)の南朝・梁の昭明太子が、春秋戦国時代から当時に至るまでの文学作品800点あまりを選んで編纂した詩文集。屈原からはじまり、漢の武帝、司馬遷、曹操・曹丕・曹植、諸葛亮、陶淵明など著名人の作 […]
2019年10月28日 / 最終更新日時 : 2019年10月28日 南條英子 中国古典文化の密林 【資治通鑑(しじつがん)】 柳川俊之 『資治通鑑』は北宋の1084年に成立した編年体の歴史書である。編者は司馬光で、19年の歳月をかけて完成させたと言われている。周王朝統治の紀元前403年から、北宋が成立する直前、五代後周王朝統治の紀元959年まで、実に13 […]
2019年9月28日 / 最終更新日時 : 2019年9月28日 南條英子 中国古典文化の密林 【儒林外史(じゅりんがいし)】 柳川俊之 清代の作家・呉敬梓(ごけいし、1701~1754)が書いた白話文による長編小説で、1750年ごろに完成。科挙制度の下で試験に合格して出世を目指す書生たちの生活を描いた。 時代設定は明代となっているが、実際は本人の実体験に […]
2019年8月26日 / 最終更新日時 : 2019年8月26日 南條英子 中国古典文化の密林 【元曲選(げんきょくせん)】柳川俊之 明代末期の1616年に臧懋循(ぞうぼうじゅん)によって編纂された、元代の演劇である「元曲」の脚本集で、100篇の元曲が掲載されている。収録されている脚本の多さ、読みやすさに加え、台詞やト書きも整っていることから元曲研究 […]
2019年7月30日 / 最終更新日時 : 2019年7月30日 南條英子 中国古典文化の密林 【佩文韻府(はいぶんいんぷ)】柳川俊之 『佩文韻府』(はいぶんいんぷ)は清代に編纂された、詩作で韻を踏むために用いられた辞典である。康煕帝の勅令により張玉書らによって編纂され、18世紀初期に完成した。2文字~4文字の語句を、その末尾に使われている文字の韻母で分 […]
2019年6月27日 / 最終更新日時 : 2019年6月27日 南條英子 中国古典文化の密林 【敦煌文書(とんこうもんじょ)】柳川俊之 19世紀末に甘粛省敦煌市の莫高窟で偶然発見された古代文献群を指す。発見者は王円籙(おうえんろく)という道士で、中国古典文化の歴史的大発見と言われている。発見された古代文献は数万点に及び、主に4~11世紀ごろの写本がメイン […]
2019年6月3日 / 最終更新日時 : 2019年6月3日 南條英子 中国古典文化の密林 【三言二拍(さんげんにはく)】 柳川俊之 明代末期に編纂された5つの短編小説の総称。 「三言」は『喩世明言』(『古今小説』とも呼ばれる)『警世通言』『醒世恒言』を、「二拍」は『初刻拍案驚奇』『二刻拍案驚奇』を指す。いずれも白話文体で書かれており、宋代の説話(市井 […]
2019年4月29日 / 最終更新日時 : 2019年4月29日 南條英子 中国古典文化の密林 【古小説鉤沈(こしょうせつこうちん)】 柳川俊之 魯迅(1881-1936)が、散佚していた秦代以前から隋代までの古い小説36篇を集め校訂したもの。 1912年に編纂を終えたが資金不足のため出版できず、正式に出版されたのは魯迅没後の1938年であった。 魯迅が1924年 […]